満足街の日常

鬼柳さんがただひたすらラーメンを食べるお話を書こうと思ったけど死ぬほど長くなりそうなのでとりあえず途中までのところを投下します。

   夕暮れ時、ハーモニカーの音色が聴こえて来た。
 そのメロディは古き良きブルース調で哀愁的で儚げで、だが美しく、夕陽に照らされ橙に染まったこの荒野の街にとてもよく似合っていた。
  中央通りに我が物顔で陣取り町民達を威嚇していた侵入者が異変に気付き粗悪なD-ホイールから降り自分を囲んでいた町民達の顔色を見た。
先程まで自分に怯えていた町民達は緊迫した不安げな表情を解し、明らかに安堵した様子を見せる。
 一体何なんだと怪訝な様子で侵入者はメロディの聴こえてくる方へ顔を向けた。
  長髪の人間が1人、夕陽を背にハーモニカーを吹きながら此方へゆっくりと歩いて来た。まだ距離がある為に顔の造形を伺う事はできないが、夕陽で伸びたその影は非常に細長くその影の持ち主の体躯を語っていた。町民たちが「きた!」「待っていたぜ!」など、明らかに浮足立ってきた。
 侵入者と何者かの距離が詰まる。痩躯に着古した黒のロングコートを纏った人物。
侵入者が目を凝らし何者かの顔を見やる。男だ。銀色の髪を肩口まで伸ばした男。男の肌は陶器のように白く、侵入者の主観では男は比較的端正な顔立ちだが、その整った顔面の右の生え際から顎に掛けて真っ直ぐに刻まれたマーカーと狼を連想させる眼差しが、この人物がただの出落ちの色男ではないという事を雄弁に物語っていた。男が発する雰囲気に呑まれ、冷や汗をかく侵入者。
  男が近付いてくるにつれ町民がにわかに騒ぎ始め、男と侵入者彼我の距離が10m程になった時にはそれは完全な歓声に変わっていた。
  余所者である侵入者は知る由もないが、此処サティスファクションタウンの住民達にとってこのハーモニカーの音色は特別なものなのだ。この儚げで美しい音色はこの街の英雄、鬼柳京介の訪れを知らせるものなのだから。
 
  ダークシグナーだった頃の記憶を思い出してしまった鬼柳京介は罪悪感に苛まれ死のうとしていた。だがデュエルだけは裏切れなかった。死に場所を求めていた彼が当時地獄と化していたこの場所へ流れ着いたのは必然だったのかもしれない。そこで彼は自分を介錯してくれる人間を求め戦い続けた。しかし負けなかった。
 "死神""亡霊"。それが生きたがる人間の息の根を止める死にたがりの彼についた綽名だった。
 彼自身は自分の綽名になど興味はなくただ死ぬ事だけは切に願いデュエルをしていた。
 だが彼は死ぬ事はなかった。かつての仲間達が街に住む姉弟が、そして姉弟の父親が彼を変えたのだ。いや、変えたのではない。彼の中で燻っていた物を火を点けたのだ。本来の熱さを取り戻した彼は地獄と化していたこの街を救った。
  今の鬼柳京介には夢が、二つある。
一つは町長としてこの街を復興する事。そしてもう一つ、親父さんの遺児であるニコとウェストの姉弟を立派に育て上げる事。その夢を叶えるまで決して彼は満足できない。
 鬼柳の働きのおかげでこの街は支配から逃れたが、街の利権を手にしようとやって来るならず者は後を経たない。
 だが熱い信念を、そして生き様を持った彼が、己の利の為だけに他人を蹂躙しようとするならず者風情に負ける理由など何一つなかった。

≪パァン≫。発砲音。般若面を被った無頼(ハンドレス)の狙撃手≪インフェルニティ・デスガンマン≫のソリッドヴィジョンが侵入者の頭を無慈悲に撃ち抜いた。
侵入者が気を失いその場に倒れこむ。腕に嵌められた決闘盤がLP0を告げる。鬼柳の完勝だ。
「俺の勝ち、だな。今の俺はお前如きに満足する程暇じゃねえ」
キザな台詞を吐き銃型決闘盤をホルスターに収める鬼柳。
瞬間、ギャラリーから歓声が湧いた。
 町民が思い思いの労いと感謝の言葉を発す。町にやって来たならず者を倒す度に大袈裟に感謝される、いつまで経っても慣れないなと内心思いながら鬼柳は苦笑した。
 ギャラリーを掻き分けニコとウェストが出て来た。二人は屈託のない満面の笑みのまま鬼柳の腰元に勢いよく抱きついた。
「鬼柳さん」「やっぱり鬼柳兄ちゃんはすごいや!」
「お前ら大袈裟だ。いつもの事じゃねーか」
「1ターン目でデッキを30枚も引いて一度も攻撃しないで相手のLPを0にしちゃうなんて凄いやい!」
 二人の笑みに対し鬼柳も父性を帯びた笑みを返し、いつも通りにニコとウェストの頭をワシャワシャと撫でてやった。
「ニコ、色々あって飯を作る暇がなかっただろう。今日は外で食べよう」
二人が嬉しそうに肯定の返事をし離れ、鬼柳と共に未だ騒ぎ立っているギャラリーを残し大通りへと歩いて行った。

彼岸島オンライン運営より 4月10日のパッチ内容について

■スペシャルアイテム販売NPC五十嵐一郎にて「501ワクチン」の販売を期間限定で開始いたしました。
(レア吸血鬼「雅」の防御力を凄ェダウンさせる)

■「五重塔の三階」アップデートを記念して「五重塔前」にて限定ペット「河童の隊長」の販売を開始しました。
(販売期間
2013年4月10日定期メンテナンス終了~2013年4月30日定期メンテナンス開始)

■下記の不具合を修正しました。ご確認ください。
・レアアイテム「西山のカバン」から「火炎放射器」と「味噌」が出ない不具合を修正しました。

・一度拾った日本刀と丸太が地面から生えてこない不具合を修正しました。

・【職業】「田中さん」の
パッシブスキル「露出狂」の説明文の誤りを修正しました。
誤)防具を外している時防御力が半分になる
正)防具を装備していない時防御力が3倍になる。

■下記の仕様を変更致しました。
・丸太のステータスを修正致しました。

・口淫で吸血鬼の性欲処理をした場合の感染率が上昇しました。

・【職業】「西山」で豚汁・濁酒をご馳走した際の回復量が上昇しました。

・プレイヤーキャラクターの呼吸の乱れがアップしました。

・全ワールドマップで「亡者」の存在を抹消、なかった事にしました。
それに従い職業「ポン」及び「亡者」のプレイヤーのキャラクターは現在無職となっております。該当プレイヤーの方には無償で転職チケットを配布しましたので次回定期メンテナンスまでにお使いください。
使用が確認されなかった場合該当プレイヤーのキャラクターは削除させて頂きます。


■下記の新機能を実装致しました。
・「まり子」が発情した際の
モザイクの有無の切り替え機能を実装致しました。

・「雅」に所属革命軍の仲間が立ちバックでレイプされた場合、新スキル「復讐」を習得するようになりました。
(※使用すると60秒間「丸太」「薙刀」の攻撃力が上昇する代わりに感染率が僅かに上昇する)

・新邪鬼「牛乳女」を実装致しました。

・フィールドで野糞をした際キャラが「なんだこいつ!臭ェ!」と叫ぶ機能を実装致しました。


これからも彼岸島オンラインをお楽しみください。

お題:斎場で即興記事

今回のお題:「斎場」時間:30分くらい


  琴吹紬は病院のベッドの中でぼんやりと天井を眺めていた。
ここに入院してからどれほどの時が経過しただろうか、兎にも角にもする事がない。この部屋にテレビなんてないし家族が持ってきてくれる雑誌や文庫本もどうにも自分の趣味とは合わなく読む気になれない。娯楽がないという事がここまで退屈だとは思わなかった。
 なので暇を潰す為に最近はこうして天井を眺め物思いにふける事が彼女の日課となっている。
 昨日は確か自宅にあるグランドピアノについて考えていた筈だ。家には自分以外ピアノを弾く人間がいない。きっとあのピアノは今頃埃を被っているのだろう、弾いてあげたい。

昨日の思考をなぞっていたら不意に琴吹紬の脳裏に放課後ティータイムの面々が蘇った。
当時は最高の親友だと思っていた彼女達の事なんて久しく思い出してなかったのに、やはり死期が近いと美しい記憶ばかり回想するものなんだな、と琴吹紬は真白な天井に向かって皮肉じみた笑みを向けた。
医者曰く骨髄腫らしい。担当医に延命治療を提案されたが琴吹紬はそれを拒否した。
 もう歳は八十に差し掛かったし今の年老いた自分の肉体では耐えられそうにない。それに充分すぎる程生きた、平凡だが幸せな人生を過ごせた。死ぬのも朽ちるのも構わないがお荷物にだけはなりたくない。
彼女は満たされたまま死にたいと考えていた。

 時計に目をやる、そろそろ娘家族達が見舞いにくる時間だ、孫達に元気なおばあちゃんを見せなければならないなと思いつつ震える手で乱れた病院服の襟元を直した。


琴吹紬は公営斎場の火葬場で琴吹紬だったものを眺めていた。
数ヶ月後の入院の後に、琴吹紬の命は失われた。
痛みや苦しみがなかった訳ではいがある程度まで病が進行してから終始夢の中にいるような感覚に包まれ気が付いたら朽ちた身体から魂が剥離していた。
  通夜では多くの人間が嗚咽をあげ、涙を流してくれ、自分はこんなにも満ちていたのかと嬉しい気持ちはあったが、
父・母・夫それに放課後ティータイム泣き叫ぶ自分の姿が彼女にも見られていたのかと思うと少々照れ臭かった。
  
琴吹紬だったものを観察する琴吹紬。手足の骨は死ぬ間際の痩せ細った姿からは想像できない程に太く健康そうだし母の骨上げの時に見たものと似通った大きさの頭蓋骨。それに骨髄腫に侵されていた脊椎に当たる部分だけが綺麗に炭化している。医者のオブラートに包んだ説明よりよっぽど分かり易い。

 職員が琴吹紬の一部を砕いた。娘が箸でそれを骨壷に収骨する。娘の目は連日連夜大泣きしたせいで腫れぼったく今も瞳が滲んでいる。琴吹紬がやれやれと言った様子で嘆息を一つ。だが彼女は大丈夫だろう。私の娘なのだからと、琴吹紬は呟いた。

「そろそろ行こうかな」
琴吹紬の魂が更に『上』へ浮遊した。彼女自身これから先何処へ向かうのか理解はしていない。だが彼女の心に恐怖はなかった。
空間に光が差し込んだ、それは彼女の視界を真白に染め上げーー
「おかえりムギちゃん!」
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(*画像は頂いたものを無許可で使用していますので問題があるようでしたら当記事は削除致します)

ラブレターを書きました

この間生まれて初めてラブレターを書きました。相手は二次元です。

流石にキモオタ過ぎるので公開は控えようと思ったのですが、私の記事を読んだ他のはてなブロガーがアニメキャラクターへのラブレターを書いてくれたら嬉しいなとちょっと邪な考えが浮かんできたので公開してみようと思います。



あなたは凄い不思議な人だと思います。
あなたは誰にでも自分の信念というか心情というか精神構造を飄々と語りますね。多分相手が道端の野糞にも語るのでしょう。その喋り口は凄い軽薄にも思えますしそれと同時に決意表明のようなものを感じ取れます。
きっとこの辺が不思議に思える所以なのではないのでしょうか。あなたは他のキャラクターに比べ容貌にこれと言った特徴は特にありませんが、それがあなたの異質さをより際立ててるのだと思います。

あなたは日々、想いを募らせていますね。作中で描かれない日常でもあの様な事を考えながら暮らしてるのだと思うと凄い微笑ましく思います。あなたの出てる作品はバックボーンが描かれていない事がキャラの魅力を引き立てる要素の1つになっているキャラクターが多いですしあなたもその1人だと思います。あなたにはお兄さんが居ますがどうして同じ釜の飯を食べてきた兄と弟とでここまで人格に差があるのか不思議でなりません。とにかくそういう妄想の余地が残されたキャラクターはとても素晴らしいと思います。話が脱線しましたね。

やはりあなたも例に漏れず凄まじくグッと来る活字を吐いてくれますね。私の好きなあなたのセリフを一つあげます。

"10年後にはここまでの強さを保っていないし50年後には死んでいないだろう。今の自分は完璧に近い強さ。人は平等って言っても強い奴は強い"(要約)

作中であなたが対戦相手に発したこの台詞があなたという人物を物語っていると思います。
"人は平等って言っても強い奴は強い"
その人生観自体は理解できるのですが、それを態々口に出して、とどのつまり決意表明するという発想はちょっと病的だと思いますが良くも悪くも強迫的で実にあなたらしくて好きです。

そしてその対戦中にあなたはとうとう"完成"します。あなたが目指した完璧そのもの。凄まじい強さでした。痺れました。
勿論戦ってる最中にも、その強さは永遠には保てずいずれ朽ち果てるという事は理解していたでしょうが、今の完璧な倒せない相手はいない。きっとそんな事を考えてたのでしょう。けれど完璧なあなたでも倒せない相手に出会ってしまいあなたの精神の均衡は崩れましたね。

""完璧"って完璧って事だろ…完璧が完璧じゃなくなるってコレどういう事よ?あと何十年でこの身体老いて朽ち果てるってどういう事よ?
死ぬのはいい…老いて朽ちていくのが…たまらん…戦わなきゃさ現在…"

わかりきっていた事実だったがその事実を痛感させる相手に出会ってしまったが故により強迫的になってしまい、第三者からは暴走して手当たり次第に人間を壊してるようにしか見えなかったでしょう。けれど私には至極単純にそして健全に思えました。だって前述した人生観の根元は何一つ変わってないのですから。
そこから更に別の好敵手(時田)に出会いあなたの思想は余計な物を削ぎ根元を残したままより原始的にチューンナップされましたね。
現在(イマ)を戦う事を選んだあなたの決意表明の台詞は心震えました。今でも鮮明に覚えてます、というか丸暗記してます。嘘じゃないですよ。

"超美人100人だっていずれババァ100人だ。旬は逃すな。もう長生きなんて、いらん。今の俺に会えたおまえは幸せモンだ。
理性を一つだけ残すなら"時田 おまえを倒す"
残りの理性がもどってこなくても俺は俺になる。行け、オレ…"

理性を捨てて"俺"になったあなたはこんな台詞言った事自体覚えてないでしょうけれど凄まじい台詞だったって事を伝えたくて書かせていただきました。

あなたが現在を戦う事を選んでから10年以上の歳月が流れました。そちらの時間が現実と同じ様に流れているかどうかは分かりませんが完璧ではなくなったあなたがどんな"俺"になってるか、それだけが心配です。ではお元気で。

へべれけアバタールチューナー

僕はアトラスから発売されたデジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー1&2というゲームが世界で1番好きなのですが、本日酒の席でアバタールチューナー2未プレイの人間に売り上げの事でdisられて生まれて初めてってくらい殺意を抱いてるので、酒も若干残ってますがアバタールチューナーがいかに素晴らしいゲームかというのは紹介させて頂きます

ATLUS BEST COLLECTION DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー2~

ATLUS BEST COLLECTION DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー2~

DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~

DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~

デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナーは2003年と2006年とかとにかくその位にアトラスからPlaystation2専用ソフトして発売されたゲームです。清水國明の次にブックオフユーザーの皆さんはゲームコーナーでワゴン売りされてるこのゲームを観た事があるんじゃないんでしょうか。

このゲームの売り上げは恐らく正直芳しくありません。けれど素晴らしいゲームだと思ってます。なんでそんな素晴らしいゲームが売れなかったかというとこれは僕の推測ですが、アバタールチューナーは所謂分割商法で販売されたゲームであり『1』に該当するソフトは確か2003年に発売されたんですが当時は分割作品だという事は一切伏せられており、「さー1をクリアしたぞ!ってえー!これ続編あんのかよきたねーぞアトラスファック!」ってな感じに怒り狂ったユーザーが売っぱらった結果のワゴン行きなんじゃないんですかね。(ゲームの売り上げとかゲハ的な話題には興味がないけれど)

確かに分割商法を叩かれても仕方ないとは思えますが、それはそれとしてゲームの内容話します。

女神転生シリーズはいわゆる悪魔と呼ばれる存在を交渉などを駆使し仲魔にする事が殆どですが、ところがこのデジタル・デビル・サーガ、一応外伝的な作品なのですが仲魔も召喚器も出てきません。悪魔交渉もありません。それどころか仲間自身が悪魔と呼ばれる存在に変身します。正確に言うと悪魔そのものという訳ではないのですがその辺はネタバレになるので自主検閲。

そして悪魔になった人間達は人間を喰らわなければ生きていけない身体となり主人公達パーティーがその辺の葛藤やらなんやら業(カルマ)やらと向かい合って行く、その辺もこのゲームも魅力のウチの一つと言えるでしょう。

ストーリーはインド神話をモチーフにしておりまして、インド神話に別に詳しくないヘキサゴンファミリーな僕には難解な所が多々ありますし2を20周前後プレイしてもわからない箇所があります。それにストーリー自体もファンの間では賛否両論です。

でも、言わせてくれ。キャラがカッケーの!バトルがおもしれーの!BGMがかっけーの!

キャラクターも見た目こそ奇抜だったりしますが、1に出てくる人間達は誰も彼もが例え人喰いの化け物になろうとも己が生き抜く為に必死に戦ってる。特に僕のお気に入りはロアルドそれにゲイルっていう仲間キャラなんですが彼らについて自慰するのはまあおいおい。

バトルシステムも真3やペルソナ3でお馴染みのブレスターン製のバトルをソリティアの要素を残しつつこれ程かという程に昇華させているし、ペルソナ3の洒落乙な曲調はどうしたのってくらいの目黒氏のロックロックしいBGMを聴きながらの戦闘。(特に2の"Battle for survival"は世界で1番格好いい通常戦闘曲だと勝手に思ってる)

また2の育成システムや戦闘システムに関してはアレはRPGの極致だと勝手に思ってる。なにがどういいかって説明したいけどお酒飲んでベロンベロンな今の僕にその力はない。悔しい。

他にも原案の五代ゆう氏が早川文庫から出したアバチューの原案(≠ノベライズ)小説のクォンタム・デビル・サーガが骨太のSFをしていてそれ単体で珠玉の出来なのだが、やはり今の僕にそれを伝える力はない。これに関しては泥酔してるからなどは関係なく僕の力不足だ。悔しい。本当に。

何を言いたいのか分からなくなってきたが、これで俺の気分は少しは晴れるんだ、それじゃあ今からトイレ行ってゲロ吐いてくるから。解散!

【読書感想文】小説 仮面ライダーW 〜Zを継ぐ者〜(三条陸)

小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)


翔太郎の名をかたって、難事件に挑むことになったフィリップ。ファングジョーカーに変身して、アクセルとともに活躍をする。しかし、ドーパントとの戦いは激しさを増し、たった一人で仮面ライダーに変身することに。その名は…仮面ライダーサイクロン。

一言で言えば、"見事なノベライズ"と言った感想。
ダブルのメインシナリオを手掛けた脚本家の三条陸氏が手掛けた小説という事で"ダブルらしさ"って点では極上。
というよりも仮面ライダーダブルという作品を世界で1番知ってて1番愛してるのは他ならない三条氏なのだろうし、"ダブルそのもの"って表現の方が適切だろうか。
漫画やアニメのノベライズにありがちな、著者の中での作品像と自分の中での作品像が微妙に食い違って腑に落ちないまま読み進めるって事は一切なかった。
全ページに渡って脳内で情景と最適な
BGMが鮮明に再生されて行ってそれが心地良い事。
特に敵のガイアメモリを看破するくだりの脳内再生率は100%。今回は翔太郎が待機しフィリップが足になるというテレビシリーズと逆転した構図にも関わらず"ダブルらしい"と思わせる(先程述べた通りダブルそのものだから当たり前なのだが)三条氏の手腕は見事の一言。

また本編で後に起こる出来事の伏線を各所に散りばめたり、逆に本編で消化されなかった伏線を消化したりと、派生作品が全て本編と地続きになってるダブルの設定の強みも上手く使われており安心。

ただ全体的に文体が平坦で特に最後の戦闘シーンは「ちょっともたついてんなー」って印象を抱いたが、脳内で再生される情景が上手い事それを覆い被し隠してれたのでそこまで気にはならなかった。ここら辺はやはりノベライズの強みか。

仮面ライダーダブルを知らない人が読むのは流石に色々と厳しいが、仮面ライダーダブルという作品を知ってる人間からしたらノベライズという媒体と仮面ライダーダブルという作品の強みと魅力が上手く噛み合った良質なファンブックでした。素敵な誕生日プレゼントをありがとうございます。

オールフィクションでお送りする七森中♪ふぇすてぃばるレポ

と、歳納京子〜!!ハイ!
とゆー訳でゆるゆり七森中♪ふぇすてぃばる行ってきました。嘘です。すみません。
なんで冒頭からこんな誰も得しない嘘を付いたかというとですね、僕のTLに居るゆるゆりクラスタ(=ゆるゆりってアニメが好きな人達)の間で先月末、パシフィコ横浜国立大ホールで開催されたゆるゆりのライブイベントこと七森中♪ふぇすてぃばるの事が話題になっておりまして、そしていつの間にか「七森中♪ふぇすてぃばるに行ったクラスタは自分のブログでレポを書く」という暗黙の了解が出来上がっているようで各々続々とゆるゆりに対する熱い想いをブチあげて来てるんですが、
そのゆるゆりクラスタの中に、イベントに行ったにも関わらず一向に筆を持とうとしない方がおりましてその件の彼と横で繋がってるゆるゆりクラスタも「こいつどうしてくれようか…」と若干アレな感じになっていましてこのままではマズイと思った矢先に天才的閃きが脳裏を貫きました。
「七森中♪ふぇすてぃばるに行ってない僕がブログでレポを上げたら流石に件の彼もレポを書かざるを得ないんじゃないか」と。
思い立ったが吉日、それ以外は全て凶日という事で早速ゆるゆりクラスタの方に七森中♪ふぇすてぃばるのセットリストを戴き、筆を進めてる次第ではあるのですが、
何を隠そう私こと頭蓋骨破砕丸はゆるゆりを一切観た事ないのでゆるゆりというアニメについての知識は皆無でございます。
(TLのゆるゆりクラスタ達が使ってるゆるゆりネタを何と無く知っている程度)
レポを書くに至って事前にある程度知識を仕入れておこうとも思ったのですが、いっちょかみの知識でそれっぽい事をドヤ顔で書いてもまぁその…って感じでしょうし、ゆるゆり好きな皆様には大変申し訳ないし無礼な行為だと言うのは重々承知してるんですがここはあえて今の乏しい知識のままレポを書いてみようと思います。
冗談の類だと思って読んで頂けたら幸いですがそんな予防線張られても不快なものは不快でしょうし、もし気分を害すようでしたら私の方に連絡してください。即刻当記事は削除します。


2月24日!駅に着くやいなや会場の場所が分からなくて焦りまくってたんですけど、駅前でカバンにゆるゆり♪の缶バッヂを着けた方々を見てこれだ!と思い立ち彼らをストーキングする事でなんとかパシフィコ横浜まで到着!
お恥ずかしい話なんですがこーい
ったアニメのライブイベントに行くのが初めてで最初すげービビりまくってたんですが他のお客さんの顔眺めたら楽しみにしてそうな事この上なくてアレですこし気持ちが和らいだりしたり。
(物販は諦めました)

そんなこんなで会場に入って、今か今かとざわめく観客達、UO折る準備をしつつやっぱり内心ビビってる僕。
会場が暗くなってSEバン!ステージ中央にライトが照らされて!!そんで持って中央に立つのは勿論我らが七森中ごらく部!そしてェ!最初の曲は勿論いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪ !!!
やはりここで来たかって感じでしたがテンションは最初からクライマックス!!イントロのアレやらは勿論大熱唱ですよ!!最初からクライマックスだったのは僕だけじゃなかったらしくて周りの客もいきなりUOやキンプレを折るわ折るわ。うおっ眩し!そして間髪いれずにレッツラブ〜、愛と勇気と友情〜のど定番ではあるけど熱すぎる曲が立て続けに流れてノンストップパーフェクション!!
会場の熱気冷めやまぬまま、全員揃っての「ただいまー!!!」で俺達ウオオオオオオオ!!!ウオオオオオオオオオオ!!ウオオオオオオオアオ!!!!!!!この時点で僕の喉が死にました。

セトリは公式ブログの方で公開されてるので細部は割愛させて貰いますが兎にも角にもにもMCと曲の比率が絶妙!ゆるゆりといえばやはりその名の如く女子2人組のユニットが何通りもある事が売りなわけですが、ごらく部全員でいい意味で茶番じみたMCをこなしてから2人だけがステージに残って「ここでこのカップリングか!!」のユニットソングがきて会場大歓喜!個人的にはあかりとちなつの「女と女のゆりゲーム」が本当に卑怯!おいおいここで出すのは早いだろ…と思ったりしましたが曲が流れたらそんなん関係なく叫びをあげながら原始人のようにサイリウム降りまくってました!出し惜しみせずに頭頂部から爪先までガンガンにアクセル踏んでやがる!っていうスタッフさんの熱意が伝わりまくりましたね…

そして終盤になるとしんみりとしたバラード調の曲も歌われ始めて「ああ、この祭りももうすぐ終わるんだなぁ」と周りが妙に静かになり始めておいおい大丈夫かよ…って思ってた所に最後の最後!我らがゆるゆり大事件ですよ!!しんみりとした雰囲気なんて何処吹く風で全員揃って大合唱!!津田美波さんの「みんな一緒にうたおー!!」は最高に可愛かったですね…
そんなこんなでお祭りも終わり、
ツイッターのゆるゆりおじさんの方と連絡をとって合流してその辺で軽くご飯を食べつつ感想戦。あの曲はあーだこーだ。あの演出はサイコーだった、等々。

そんなこんなでそろそろ終電も近いので解散する事に。その某氏の別れ際の「また一緒に戦いましょう!」はサイコーに格好よかったですねぇ。勿論俺もそのつもりだ!ユウジョウ!
そんなこんなで楽しかった、でも切ないなぁという面倒臭すぎるノスタルジーな気持ちを抱えつつ電車に揺られ帰路へと着くしょんぼり破砕丸なのでした…   終わり