【感想文】遊戯王アーク・ファイブ TAG FORCE SPECIAL

とりあえず十代編だけクリア。

発表された時はTFシリーズの4年ぶりの新作という事で期待していたのですが機種がPSPのDL版のみで、PV動画を見たらフィールドマップや好感度上げなどのシステム周りが簡素化されたり、それにスマホ版の公式サイトの表示の不具合が一向に修正されなかったりと不安な予感しかなかったですが、配信日当日に早速ダウンロードして遊んでみる。不満は多々ありますがわりかし楽しんで遊んでいます。

ただ、登場キャラ数歴代最大を謳っている割にボイスが付いているのが各シリーズ5人の計25人だけで、それ以外のキャラは声も付いていなくてストーリーでタッグを組めないというかそもそもD2ストーリーすらないってのはは正直どういう事よ。全然タッグじゃねーじゃん。
こちらの社長がワハハハー!とはしゃいでるのに対戦相手のキャラが無言でカードをプレイする光景は本当にシュール。せめてバリアンや双子などの主要キャラには使い回しでもいいから声つけて欲しかった。ただやっぱり社長や凡骨のDM勢にボイスが付いてるのは嬉しいし、彼らが本編で使っていたカードの名前を高々と叫ぶのを聴くのは凄い気持ちいいしニヤニヤしちゃう。
ボイスや3Dモデルの削除は予算や容量の都合もありますし削除は致し方ないと納得できますがそれよりも1番の不満は、主要キャラ25人以外もフリーバトルでタッグ組めるけれどパートナーデッキ編集ができないっぽい所。TFはCPUのおバカAIや使い辛いお気に入りカードに頭を悩ませながらなんとか戦えるデッキに構築するのもシリーズの魅力の内の一つだと思ってるのでこの点だけは本当に残念。

(オールスター作品でキャラの人選について文句言うのが不毛だという事は分かっているんですがヘルカイザーと4期十代は出して欲しかった…)

一方、OCGシュミレーターとしてはかなり優秀っぽいです。
前作のTF6が4年前で流石にカードプールが激変しており、wiki閲覧専で最後にOCGに触れたのがTF6である自分がきちんと付いていけるのか不安でしたが、チュートリアルもしっかりしていますしそれに新規収録カードのテキストを熟読し試行錯誤を繰り返してデッキを組むのは純粋にただただ楽しい。
今作はカードパックが最初から殆ど購入可能で、かつオリパではなく現実の物に準ずる形になりストラクも販売されているので必須カードが容易に入手できます。TF6以前の作品でブラホや大嵐などの必須カードが終盤まで手に入らず、終盤にようやく入手しレシピに登録したデッキ全部に差し替え直す…などの作業が途轍もなく怠かったのでこの辺は本当にありがたい。

他にもシンクロ、エクシーズモンスターを(世界観の問題で)使えないDM・GXの原作キャラが当時の環境には存在していなかったカードを投入して、デッキのイメージを損なわずに強化しており決闘していて割と楽しいです。
(未だにサポートカードや相性の良いカードに恵まれず未だに紙束使ってるキャラも居ますが)

前述の通り遊戯王OCGシュミレーターとしては確実に3000円以上の価値があると思います。ですが、本作の売りであったキャラゲー要素の方はかなり味気なく(モブキャラは本当の意味でのモブに成り下がった)、もし次回作が出るのならその周りの改善をオナシャス!