【お題】即興ケータイ小説

【お題】ケータイ小説、右翼、ハイエースボーカロイド、カーテン、ラーメン二郎
【所要時間】
1時間半程

退屈してるアタシの前に現れたのは

超敏腕プロデューサーだった


アタシこれからどうなっちゃうのなナ…

          *はさぃまる姫


「ただいまーっ!」バタン!

家に帰ってくるや否やゥチはカバンをその辺にほっぽり出して真っ先に自分の部屋へ入って行った。

真っ先にパソコンのスイッチをオン!ポチッとな。

「カタカタカタ!えーっと」


ゥチはカーテンをシャーッてしめてパソコンを起動して直ぐにニコ動を開いて自分のページをチェック!

「やっりぃ!ランキング入りしてる!やりい!」

ゥチの名前は川崎ヨドミ!どこにでもいる女子中学生だけどそれは世を忍ぶ仮の姿!実はゥチニコ動で売り出し中の新進気鋭の動画投稿者なのだ!


「やりい!」



ゥチが投稿するのは勿論歌ってみた!ボカロ大好き!千本桜とかマトリョーシカとかマヂ神だし!!

友達のリョーコもナナエは歌ってみただけじゃなくてニコ生とかやってそこで出会ったおっさん達に股開いて小遣い稼ぎしてるって言ってた。
けどゥチはそーいうの違うと思うな…。
そんなの良い曲作ってくれるPさんに悪いし、それにミクちゃんが汚されちゃう感じで…
ゥチは純粋にボカロ曲が好きなだけだし!!
てかあんなクソビッチーズ友達じゃねーから!(ワラ

「ほんなこつもぅ!!」


ゥチらはまだ中学生だからよくわかんないけどセックスって本当に好きな人としかやっちゃ駄目だとぉもうんだ…

「って誰に言ってるんだろー!!恥ずかちーよー!(≧∇≦)(←ッテオイ」

ゥチが最近ハマってるPは山田オルタナティブP!!
他のPに比べたらまだまだ知名度は低いけどすっごく良い曲作ってくれるんだョ!!動画も凝ってるし!!


特にこの間あげてた「ラーメン二郎のせいで二浪しそうな件」はマヂチョー神曲!!サビのカネシラブの繰り返しは鳥肌全開!!でもやっぱ格好良さで言ったら「エレクトロレッド」カナ?歌詞はどんな意味かわからないけどなんだかチョー格好いいの!
千本桜なんかよりこっちの方が国家に相応しくね!??

あんなラブソング作れる山田オルタナティブPってどんな人なんだろぉ…きっと素敵な人なんだろぉなぁ…良い匂いするんだろなぁ…

♡ここから妄想♡

「ぇっ!?あなたが山田オルタナティブP!!??」
「そういう君は武者小路瑞音ちゃん!(←ゥチの歌い手ネームね)
いつも僕の曲を歌ってくれてありがとう!(だきっ」
「きゃー!!うれしーーーー!!」

♡ここまで妄想♡


「なんちゃってなんちゃってー!!きゃー!!!」

なんて甘酸っぱい妄想をしてると
『ユーガッダメール♪♪』

パソコンにメールがきた。

ゥチはせっかくの妄想を邪魔されて激オコプンプン丸
「チッうっせえなぁ」って舌打ちしながらメールを開く。もしスパムだったら迷惑メール送信ツールを使って一万通くらい送り返してやるんだから。

『始めまして。山田オルタナティブPです^_^いつも歌ってくれてありがとう!もしよろしければ今度会って直接会ってお話しませんか^_^』

「きゃー!!!!」

ゥチは思わず絶叫した!!てかこれマジ!?山田Pとのムフフンを妄想してたら本人からメール!?これって運命じゃね!?赤い糸じゃね!?

『勿論行きます!』

ゥチは光の早さで変身した!

こうしちゃいられない!デートに備えお洋服を買わなきゃ!ゥチはぉとうさんのヘソクリを盗んで街へと繰り出した!


週末


ゥチは待ち合わせ場所に立っていた。今日の格好は胸元全開のキャミソールにホットパンツ。
ちょっと露出が多い気がするけど憧れの山田オルタナティブPに会うんだからオシャレしなきゃ‼
それにこれでPを誘惑して…


きゃー♡


なんてゥチが顔を赤らめてると

「もしかして瑞音チャン?」
「は、はひっ!?」

声を掛けられた。後ろを振り向く。

そこには

松潤なんか目じゃないくらいの爽やかなイケメンが立っていた。

「始めまして山田オルタナティブです。ニッコリ」
「あ、は、はひっ、あの始めましてか、川崎ヨドミじゃなくて、瑞音です!!!」

「それじゃあ行こっかニッコリ」

ゥチの予想よりずっとイケメンな山田オルタナティブPはニッコリ笑ってゥチの手を繋いだ。ダイタン!!!

ゥチらはまずカラオケに行った後ゲーセンでラブラブのプリクラを撮った。

一緒に遊んでるゥチにゥチらの距離はどんどん縮まっていった。

カラオケでは山田Pとチューをした。ファーストキッスだ。
プリを撮ってる時は大人のチューをしたんだ。

でも楽しい時間はあっというま。

気が付けば夕方5時。でも帰りたくない。

「えい!」

ゥチは勇気を出して山田オルタナティブPの腕に抱きついた。
すると山田オルタナティブPはニッコリと笑ってゥチを車(
ハイエース)に載せてドライブを始めた。

「ねぇ、Pどこにいくの?」
「内緒。でも良いところさニッコリ。」

ゥチはこの人に処女を捧げよぅ。そう決意したんだ…

しかしゥチの予想に反し到着した場所は夜景の見えるラブホテルでも彼の自宅でもなかった。
薄暗い道だ。薄目で見渡してみるが民家やラブホテルどころか廃屋らしき建物すらない。何も、ないのだ。
始めてのセックスが屋外になるとは予想していなかったが中々に風情があるな、とゥチは考えた。
だが彼はゥチの方には目も呉れない。古びたマンホールに手の甲を当て不規則にノックする。
コン、コンコン、コンコン、コン、コン、コン、カンカン。
間。
マンホールの蓋が内側からケース上の灰皿みたいにあっけなく開いた。内側から1人でに開くマンホールなんて見た事がない。
山田オルタナティブPがマンホールを指差す。降りろという事なのだろうか。
「詳しい話は中で話すが、君には我々の歌姫になって欲しいんだ。腐敗しきったこの国を正しい姿に戻すんだ。僕の曲と君の声、そして同志達の力でね。勿論ついてきてくれるよね?」
山ティブPが最高の笑みをゥチに向けた。山ティブPの言ってる事は何一つ理解できないけど勿論ゥチに断る理由なんて何一つない。
ゥチは山ティブPととろけるようなキスを交わしてからマンホールの中へ降りて行った。